それでも君が好きだから
「じゃあさ…今日の放課後、一緒に帰ろう?」
「うん、もちろん」
相変わらず周囲の目は冷たかったけど、桐谷が傍にいる。
それだけで私は支えられてた。
~放課後~
「桐谷っっ!!」
私はハイテンションで校門に向かった。
「沙羅、遅くない?」
「え、あ…ごめん。委員会あって…」
桐谷、怒ってる?
「そっか、ならしょうがないな。行こっか」
ほっ、良かった…。
…え?
「え?…行くって?」
「いいから、ついて来て」
「分かった」
何か感動出来るものでもあるのかな??
えへへ、何てね…。
―――キキッー!!
「きゃっ…!」
目の前に止まった1台の車…。
―――バンッ!
中から出てきたのは…。
20歳ぐらいの男1人に桐谷と同い年くらいの男…。
5・6人いる…。