それでも君が好きだから

その人達は立ち尽くしている私の手を掴んで車に乗せようとした。

「ちょっ…止めてよ!!桐谷っ、助けて!!」

「沙羅…言うこと聞いてよ」

…え!!?

桐谷!?

男の力にかなうはずなく、車に押し込まれる。

周りには息が荒い男達…。

怖い…怖い…。

「こんにちは、初めまして、沙羅ちゃん」

私の名前を知っていた…て事は。

「桐谷…?」

「ごめんね沙羅、今日1日俺達に付き合ってよ」

「何で?何する気!?」

「うるさいな…」

「きゃっ!!?」

私に馬乗りになる男…。

みんな笑ってる、息が荒い…。

私は理解した…。



―――犯される。







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