それでも君が好きだから
「ちょっ、まじ止めて、離して」

冗談抜きで…痙攣しますよ?

「離さない」

いやいやいや…。

だってキモイって言うじゃん。

もううんざりなんだって、そうゆうの。

「ねぇねぇ、放課後遊ぼうよ、ゲーセンとかで」

うざいなぁ…。

「やだ。邪魔、離せよ」

「…てめぇこっちが下手になってりゃいい気になりやがって」

…別になってないんですけど。

「ざけんじゃねぇよ!!」

―――ヒュッ!!

痛ぁい…普通、拳で女の顔殴る!?

こいつら、まじクズ…。

「―――っ!」

やば…。

「うわ、こいつ痙攣してる…キモ!!」

「なっ…誰のせいで…っ!」

「知るかっ!いいから来いよ!!」

「離してってば!」

「…ってめぇ!」

―――ヒュッ!

今度は避けた…つもりだったのに。
< 38 / 145 >

この作品をシェア

pagetop