それでも君が好きだから
「止めてくんない?」

城崎…っ

…じゃなくて、何でここにいるの??

「こいつ俺の女なんだけど」

「へ?あ…あぁ、そうですかっ!…あはは、失礼しましたぁっ!」

びびり過ぎ、ダサ過ぎ。

……ん?あれ?今、何て??

「城崎く…ん??」

「ん?あぁ、大丈夫か?」

「うん、ありがとう」

「じゃあ、教室戻るか」

「うん……って、ちょっと待てぇぇーい!!」

我ながら美しきノリつっこみ♪

…じゃなくて!!

「え?」

「『え?』じゃないよ!!今何て!?」

「…にやり」

「ちょっ、…何ですかその分かりやすい反応は!」

「守ってやるよ。俺様が」

「守る??」

「聞いたんだ、お前の過去」

「えっ!?…あ、そう…」

「お前が男嫌いなのはよく分かった」

「う…うん」

「だから、俺がその男嫌い治してやる」

「治す?」
< 39 / 145 >

この作品をシェア

pagetop