それでも君が好きだから

屋上から、やっと教室に着いた。

でも、授業中だった…。

「はぁ…、あ」

「城崎君っ!!あなたって人は…」

「あの今って…」

「授業中です!廊下に立ってなさいっ!!」

「すんません」

俺はしぶしぶ、廊下に立った。

あれ?

沙羅がいない…何処に行った?

口パク&ジェスチャーで実紅に聞いてみた。

(沙羅は?いないみたいだけど…)

(沙羅?あ~、今日は休み。家族旅行中~♪♪)

(まじ?さんきゅ)

ズル休みかよ…しかも旅行…。

しゃーない、また明日にしよう。

でも…何て言うんだ?

怒るのか?でも、そんなに悪い事なのか?

大体、何で俺は沙羅にメイドを辞めさせようとしてるんだ?

あいつは可愛いから、モテるから、だから…?

「……嫉妬…?」

この俺様が?

嘘だろ?そんな訳…。

沙羅…。
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