それでも君が好きだから

「今日から新しくこのクラスの仲間入りS「いいっす」…え?」

「自己紹介ぐらい自分でできるんで」

「おおそうか、じゃ頼むぞ」

何こいつ、態度悪くない?  

その時、男が鞄を床に叩きつけた。

―――バァァァン!!

礼儀正しく着ていたジャケットを放り投げ…

Yシャツの第一、二ボタンを外した。

何々!?どうしたの?

そして男は手で長い前髪をかきあげた。

「俺は城崎 蓮!今日からこのクラス仕切るんでよろしく!!」

えぇ?何その俺様宣言…

「逆らった奴は即刻、退学させてやるから!」

怖い…てか面倒くさそうな男。

前髪のせいで見えなかった顔…

イケメン。

この顔ならその辺の女子が黙ってないだろな。

「キャァァァ~!!」

ほら。

私はこうゆう女が嫌い。

性格もよく分からないくせに顔だけで相手を選ぶから。

そんな奴、男に遊ばれて捨てられちゃえば良いんだよ。

そう思ってた時ー…。
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