それでも君が好きだから
ピンポーン
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
最終チェックをしてドアを開ける。
きゃあぁぁ!!
超超超、格好良いんですけどぉ!!!
「おはよ、沙―――っ!?」
「蓮、おはようっ」
…あれ?蓮が私と目を合わせてくれない。
「…行くぞ」
「え?…うん」
何で?何かそっけなくない?
胸騒ぎがする…。
治まってよ…。
「電車とバス、どっちが良い?」
「んーと、電車☆」
「ん」
蓮は私の手を強く握り、小走りで駅へ向かう。
「…っ蓮」
「何?」
「手、痛いよ…、何で急いでるの?」
「…今何時?」
「へ?…9:30」
「間に合わねぇだろ、急がねぇと」
蓮はそう言って、私から目を逸らす。
本当にそんな理由?
何か、隠してない?
ねぇ、蓮。
約束の場所。
実紅達は既にいた。
「遅いよっ!どーしたの?」
「悪ぃ、こいつ…のろくて」
「はっ!?私のせい!?あんたがキップ、間違えるからでしょ!?」
「はいはい、もういいよ」