それでも君が好きだから
何とか、普通の会話は出来てる。

でも、2人きりになると、途端に黙る蓮。

調子狂うんですけど…。


私の男嫌い症状は、優真君にも出なかった。

「優真君、こんにちは~」

「おっす、君付けしなくていいよ」

「うんっ」

こうして私達は遊園地へ。

「蓮、行こっ?」

「…」

私の目の前を通り過ぎる蓮。

「え?」

何?無視したよね今…。

「…蓮?」

「あ?」

明らかに不機嫌そうな蓮の顔。

「…今、私呼んだよね?」

「え、マジ?聞こえなかった」

「うっ、ううん気にしないで!行こう」

「あぁ」

そうだよね、蓮が無視するわけ…ないよね。

チケットを買って園内へ。

しばらく遊んだ後、優真が。

「じゃあさ、別行動しよ~ぜ」

「うんっ!良い?沙羅」

「うん、私は別に」

「蓮は?」

「別に…どーでもいい」
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