それでも君が好きだから
「乗って」

「…」

蓮は、無理やり私を乗せた。

「…っ」

蓮は向かいに座る。

「…ごめんな」

「え?」

「恥ずかしかっただけなんだ」

「…?」

「だって、今日の沙羅、可愛いから」

―――ドキンッッ

「蓮っ…何言って」

「目ぇ合せなかったのも、急いで行こうとしたのも…俺、照れてて、恥ずかしくて」

「蓮…」

「無視したのは、お前が優真と楽しそうに話すから」

ヤキモチ、妬いててくれたんだ。

全部、照れ隠しだったんだ。

涙が溢れた。

でも、温かくて…。

「ごめんね、私こそ」

「…やっぱお前は最高だな」

「え?」

「俺をこんな気持ちにさせるなんて、生意気だ」

「蓮…んっ」

蓮と2度目のキス。

観覧車でするなんて超ロマンチック!
< 87 / 145 >

この作品をシェア

pagetop