それでも君が好きだから
沙羅と2人!?

俺きっと倒れちゃうって!!

鼻血出ちゃうからね!?

だからどーでもいいって言った。沙羅に任せよう、と思って。

悪い意味で言ったんじゃない。

「何だよ蓮。今日、ノリ悪くね?」

「別に」

本当はめちゃめちゃテンション高いけど何か!?

「…じゃあ、1時間後にここで!」

「分かった、後でね」

優真、幸せそうだな。

「蓮、どこ行く?」

「…」

どこって…どこ?

俺は必死で考えた。

「蓮!蓮ってば!!」

「…聞こえてる」

今、考えてるって!!ちょっと、待てよ。

「じゃあ何でっ…目、見てくれないの!?」

え…何で半泣き?

「…」

「さっきから、蓮…違う事考えてる!!一緒にいるのに…気持ちがすれ違ってる!

…私といても、楽しくないんだね」

勘違いさせた?

だったら誤解を解かなきゃ。でも……何て?

「…」

「私、もう帰る…」

それは困る。

「待てよ、俺は…」

「聞きたくない!!」

…っ!

俺は沙羅の腕を掴んだ。

「どこ行くの!?私はもう…」

「いいから」

沙羅が逃げられない所といったら…。
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