それでも君が好きだから
「乗って」

「…」

黙ってる沙羅を半ば無理矢理、観覧車に乗せる。

「…っ」

俺は沙羅の向かいに座る。

「…ごめんな」

「え?」

「恥ずかしかっただけなんだ」

「…?」

「だって、今日の沙羅、可愛いから」

あの可愛さは罪だって。

「蓮っ…何言って」

「目ぇ合わせなかったのも、急いで行こうとしたのも…俺、照れてて、恥ずかしくて」

「蓮…」

「無視したのは、お前が優真と楽しそうに話すから」

だっせぇな俺。こんなの、だせぇ。

「ごめんね、私こそ」

俯いて、目に薄っすら涙を溜める沙羅。

悪い。

俺、欲情してきた。

「…やっぱお前は最高だな」

「え?」

「俺をこんな気持ちにさせるなんて、生意気だ」

「蓮…んっ」

俺は沙羅にキスをした。

感じてる沙羅、可愛すぎ。
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