それでも君が好きだから
「可愛くない?」

「でも、同い年に見えなぁい」

そうだよ。何で私達の教室にいるの?

だって柚子さんはいっこ上じゃ…。

「あ~私、1回留年してるから♪」

「「留年?」」

「不真面目だったわけじゃないよ?理由があって♪」

理由?理由って何?

「まぁ、とにかく。みんな拍手!」

パチパチパチ


「ねぇねぇ、どこから来たの?」

「遠いトコ♪」

「何中?可愛いね」

「ありがとぉ~、○○中だよ~」

「柚子って呼んでいい?」

「もっちろん、宜しくね~☆」

柚子さんは人気者。

私は独りぼっち。

「あ、沙羅ちゃん」

「…どうも」

「ちょっと、いいかな?」

「え?でも授業が…」

「いいから。ねっ先生」

「はぁ?何言ってんだよ転入早々…」

「お願い」

「駄目だ」

「私、先生の秘密知ってるよ?」

「…ひ、秘密?」
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