大好きだったんだよ

祭りに戻るとすっごい人がいて

ぼーとしてたら迷子に

なっちゃいそうな勢いで‥笑

すぐに橋くんの手を後ろから握った

「お前の手小さすぎ。」

って軽く笑った橋くんの顔が

かっこよすぎて真っ赤になっちゃってて

ずっと下を向いちゃってたよ。

そしたら、

「あれー?龍也じゃん。」

って女の人の声がしたとたんに

ぱって手を離されちゃって

顔をあげるとすっごく可愛い格好をした

先輩達がいてまたすぐに顔を下に向けちゃって

ちょっと後退りしちゃって‥



「龍也じゃん。誰ときてんのー?」

「さっきまで山崎と」

「さっきまで?んじゃ今は?」

「今は‥‥」


今はあたしと来てるんじゃないの?

なんでゆわないの?

あっ‥ゆえないのか。

そうだよね。後輩と一緒にいるなんて

恥ずかしいもんね。


「ねえ。龍也ーうちらと回ろよ」

「‥‥はっ?」



すごく綺麗な先輩が橋くんの

腕にぴっとりくっついた瞬間

あたしはここにいちゃいけない

って直感しちゃったよ‥。

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