お兄=秘密彼氏 ~パート2~





夏美はお菓子を食べる手までを止めて



俺に説教をする





「夏喜はね お嬢様って思われるのが嫌で
 一般的なお店でアルバイトしてるんじゃない!

 あたしが何度止めても聞かなかった
 夏喜はお嬢様じゃない自分を見てくれる人が
 いなかったのよ!!」






夏美は熱が入りすぎたみたいで



だんだん目に涙が溜まっていく





「でもようやく現れた
 大哉 アンタだよ?

 アンタと出会って帰ってきた夏喜
 あたしに何て話してくれたと思う?」


「・・・なんだよ」


「初めて携帯に男の人のメアドが登録された
 そして自分を普通の一般人として
 接してくれる人が見つかった

 そう 嬉しそうに話してくれたの」







初めての男のメアド





それが俺?





そんなに嬉しそうに話してくれたのか?






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