お兄=秘密彼氏 ~パート2~
「わかった!」
と言って問題に取り掛かるちー
これでしばらくは自分の力で解いていけるだろう
ちーが問題をやってる間に
アレを見つけなくては・・・
俺はクローゼットの奥にあるダンボールを引きずり出した
このダンボールの中には中学と高校の教科書や
テストの問題用紙などが入っている
きっとこの中に中学三年の数学の教科書もあるはずだ
数学はその教科書の問題からじゃないと
ちーの頭は理解してくれないだろう
「大翔?何探してんの?」
「ちーの数学の追試を助ける教科書を
探してんの」
「そんな教科書あるの!?」
「ある」
「やったー!それなら数学も出来るかも♪」
ちー・・・
そんな魔法みたいな教科書があるわけないだろ
俺が探してるのは中学三年の教科書だって・・・