うさぎみたいな彼女
第1章
「悠君!!!」
可愛らしい家の2階から
身を乗り出し白い手を
ブンブン振っているのは
俺の彼女の
柳本紗和−ヤナギモトサワ−(16)
「悠君、あと5分待って!」
『はーい』
簡単に自己紹介します
俺の名前は
武藤悠−ムトウユウ−(16)
趣味はブレイクダンス
紗和と初めて話したのは
ブレイクダンスをやってたからだ
1年前〜
『お疲れさまっしたー』
この日、俺はブレイクダンス仲間と
近くの公園で練習していた
練習が終わり、俺が帰ろうとした時
紗和に声をかけられたんだ
「あ、あの…」
『なに?』
「あんなグルグル回って、首とか折れてないですか?」
『ブッ…』
俺はまさかの紗和の質問に吹き出してしまった
「え、何で笑ってるんですか?」
『いや、おもしろい事聞くなぁって思って』
それから俺と紗和は打ち解け合い
メアドを交換して
毎日メールをして仲良くなった