6月6日の学校
トコ トコと私の寝ているベットに近づいて来るのが分かる。
そして私がかぶっている掛け布団ををバッとはぎとろうとする。
私は布団を両手でぎゅ〜っと掴んで抵抗する。
「っ、お前なぁ
早く支度しないと学校に遅れるって!!」
「無理無理ぃ〜!!
あと30分はいけるって」
ずっと引っ張り合いをしていたのでしまいには布団がブチブチと嫌な音をたてはじめる。
「桜、お前布団が可哀相だと思わないのか!!?
ブチブチって悲鳴をあげてるぞ」
「いやいやいやいや!!!
だったらお前が離しやがれぇ〜!!」
「これだけは使いたくなかったけど・・・
こんな状態じゃ使うしかないよな。
桜悪く思うなよ!!」
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