6月6日の学校




「桜、自転車出しといたから鞄置けよ」


「ありがとう、咲兄」


私は咲兄に鞄を渡す。


「おいおい、いいんですかい。
咲夜と桜はチャリ通じゃないのにチャリに乗っちゃて」


「心配しなくても大丈夫大丈夫っ。
バレなきゃ今の世の中何でもOKなんだし?」


「そうそう、桜の言う通りっ!!
バレなきゃいいんだよ
バレなきゃな(笑゙
あとー裕輔。」


「ん、何だ?」


咲兄はちょいちょいと裕輔に手招きする。


何だろ?


「せんこうにチクったらどうなるかわかってるよな(黒笑゙」


「当たり前じゃん俺と咲夜の仲だし言うわけねぇよ(焦」

そんなやり取りを桜はしるよしもなく。


「何何?
なんの相談?」


くるっと咲兄は振り返り。

「何でもないよ。
それよりそろそろ行かないと学校間に合わないぞ。」


「本当だ!!やばい」


「桜後ろ乗れ」


私は咲兄の後ろに乗る。


「あれあれ?
俺は?」


「走って来い
男だろ?(黒笑゙」


チリンチリンッ♪


私を乗せた自転車は裕輔を置いて走り出す。









.
< 15 / 34 >

この作品をシェア

pagetop