6月6日の学校




「ねぇねぇ、もうすぐしたら6月6日でしょ?」



帰り道蜜が急に言い出した。


この一言が私達の運命を大きく変えた。



「6月6日??・・・・・・あぁ!!」



裕輔は思い出したように声を上げた。



私にはさっぱりわからない。



あっ



「誰かの誕生日とか?」



「あれ、桜知らなかったっけ?」



咲兄が不思議そうな顔をする。



「6月6日は神隠しの日」



蜜がオクターブ低い声で話し出す。



「え・・・・・・?」










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