イキナリ総長!?

「ふぁ〜」

大きなあくびをひとつしながらアリーナをでた

あれは入学式っていうのかなぁ

2、3年生数えられるほどしかいなかったし
途中で荒れすぎて校長泣いちゃったし

「やっぱ家から近いからって適当に高校選ぶんじゃなかった…」

ぶつぶつしゃべりながら
下駄箱をでると十数人の不良の目が僕に向いた

「ひっ!?」

思わず声が裏返った
あぁ〜蛇に睨まれた蛙の気持ちが今わかった
僕死ぬのかなぁー
いやだー死にたくないー

僕がオロオロしていると
急に不良達の目が輝いた

「俺たちの総長になってください!」

あなた達兄弟?と聞きたくなるほど息ピッタリ

「へ?」

あまりの驚きに思考を停止していると不良達のなかから明らかにオーラというか雰囲気が違う4人が不良達をかき分け出てきた

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