ヤンデレ双子に愛されて


「ありがと。これで安心していられるわ」


『礼なんかいいよ。俺は香我美が喜んでくれるだけで満足だから。

それにしても、心配だ。変な奴に追い回されているなんて……。いつから?』


「あ、えーと、最近になって」


『どんな奴?』


「んー、小太りのオヤジ。顔はきちんと見ていないけど」


それでよくオヤジと判断出来たな、なんて言った言葉の矛盾を自分でつっこんだ


ともあれ、彼は本気で信じているようだ


警察に相談しようか?など、そんな台詞が今にも出てきそうな


『見つけて殺してあげるね』


「――――」


心臓が跳ねた


異質すぎる言葉に寒気だち、凍る


冗談だろう、冗談

和やかな彼のユーモアで


『香我美に近寄るなんて許せないな、そいつ。可哀想に。君が怖い思いをした分、いやその倍以上の苦痛をその塵(ごみ)に与えてあげるから』


「……ぁ」


冗談と思いたいのに、付け加える言葉


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