ヤンデレ双子に愛されて
けど、ちょっとした変わり者具合
目をつむれることだから、今こうして付き合っているんだ
なのに、今日ときたら明白な異質が伝わってくる
「バレた、か……」
憶測が出て来た
二股がバレたから二人して私を陥れようとしている
その考えに自分で首を振る
右桜左桜ともに私に出会った時の反応は、今までと相違なかった
嘘をつく分、人の嘘を見破るのは容易い
知っていたならああも笑顔でいられないだろう
だったらを考え、あることを思い付いた
左桜の時も思ったこと
ああ、愛されているだけだ
彼女に付きまとう変質者に、彼氏が憎しみを抱かないわけがない
愛する想いに比例して、憎しみも増える
殺したいという憎しみを変質者に思うとなれば、彼はそこまで私を愛しているということ