ヤンデレ双子に愛されて
だけど
「何で、よ……」
仕事を辞めるなんてことはあってはならない
ふざけている
いくら私の願いだからといっても、叶えてほしいなんて思っていない
「……じゃないの……」
「香我美?」
これからどうすんの、という話しになる
金なきゃ生きてけないし、金がない奴ほど使いもんにならない奴はない
「馬鹿じゃないの。私のためとかになってないわ、全然」
何のために付き合っていてあげたのか
二股が優越すぎるのもあるけど、一番はやはり『使い勝手』がいいからだ
使い道の一つが奢り
奢りは金持ちじゃなきゃやっていけないのは明白だ
他にも使える彼だけど、金がない時点で十個ほどあった便利さが一個程度に格下げだ