ヤンデレ双子に愛されて
左桜なりの知識では、食用の肉を長持ちさせる方法で充分に“綺麗さ”は保てる
ならば、中身はどうするか
外と同じ『保存』をすれば――という考えで名案を左桜は思い付いた
「持ち歩かなくても、ずっと一緒にいられる方法があるぞ」
「随分と矛盾した言葉だね。持ち歩かないだなんて、捨てるとかは論外だよ」
「誰が捨てるか。香我美を捨てるだなんて、そんな最悪なこと口に出すな」
自分だって言っているじゃないかと、右桜は軽く呆れていた
自分を天然呼ばわりする割には、兄も案外『抜けている』のは右桜だけの秘密だったりする
続けてと、右桜は軽く笑いながら兄の言葉に耳を傾けた