ヤンデレ双子に愛されて
「簡単な話。香我美と一つになればいい」
「全然、『簡単な話』じゃなさそうだけど。その心は?」
「香我美を食べる」
すんなりと出た言葉に、唖然を強いられた右桜
まさか兄がこんなことを言うとは思わなんだ
だって、真顔で食べるとか言うから
「クッ、やっぱり兄さんも可愛いな」
無邪気な子供相手にしてるようで、右桜は楽しんでいた
笑われた当人はわけ分からずの顔をしたが、ともかくと考えを口にする
「どう保存するじゃなく、どう扱うかと考えて気付いた。
人間を細かくしようが、荷物には変わらないだろう。かさばるなんて目に見て分かる。内臓の類は持ち歩ける物でもないしな。
だからといって、捨てるなどもってのほかだ。そこでだ」
「考えの結論が『食べる』になっちゃったの?」
「ああ。外は予定通りに持ち歩くとして。お前が心配している中身は、そうするしか他ない」
兄の思考回路は次元違いだと右桜はまだ笑っていた