ヤンデレ双子に愛されて
言い訳はたつ
しかし、正義感強い千葉にとっては俯いてしまうものだ
もっと根強く捜査してれば
後悔つきない千葉に対し、彼は背中を一度叩いた
いてっ、の声を聞き、彼は口を開く
「“後悔先に立たず”つう言葉があるが、なかなかに的を射てるとは思わないか。
後悔は今後に役立てておけ。下見るよか、後悔(いま)を見ろ。失敗の落とし前をつけるのが今すべきことなんじゃねぇのかい」
「国本刑事……」
何か言いたそうな千葉に、目もくれずに彼――国本刑事は赤い壁を見た
見本にしたくなるような威厳ある背中に、千葉も下を向いていられないと図らずも国本の言葉を実感していた
「にしても、惨いな……」
床一面の赤色
人間の体内にある血液の量の多さを改めて実感するかのような一画に、流石の国本も眉をひそめてしまう