SKELETON  GAME
「私?私はね、ただあなたを殺しに来たの。あなたを殺せば権力をもらえるの。」

私の肌に寒気が走った。

「いやァァァァァァァァァァァ!!」

私は、一目散に家を飛び出した。

そして、ひたすら走った。がむしゃらに走った。

そして、行き着いた場所はある女の人の近く。

その女の人はおびえている私を見て、こう言った。

「誰から逃げてるの?」私は、やっとこの恐怖から逃れられる!!

そう思って顔を上げたその瞬間に再び恐怖が全身を襲った。

この女の人も奴だ。そして、女の人の顔が変形する前に私は逃げ出していた。

もうやだ!こんなゲームやらなければ・・・。

こんな事にはならなかったのに・・・!!

恐怖と怒りが体の底からわき上がって来た。

すると、私の体は何かにぶつかった。また奴なの?!

そう思い逃げようとすると、優しい声が私を救ってくれた。

「大丈夫?」その女の人は私の顔を覗き込んで、ニッコリ笑ってくれた。

私は、その笑顔に安心したのか、自然に涙が

目からこぼれおちた。この人は、奴じゃない!私は、彼女にこう聞いた。

「あなた・・・の名前は・・・?」

すると、彼女は優しくこう答えた。

「夏芽よ。あなたは?」

夏芽の質問に私はまだ誰にも話していない事を話していた。
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