僕達の空




ここに座ろうという訳では


なく二人とも自然にそこに

腰をおろした。



彼がのびをしながら
問いかける

「プール掃除は?」

「さぼってみた。」

そう私が言うと彼は


そうかと笑って見せた


「そっちは?」


今度は私が問いかける


「ん、さぼってみた」

私もそうかと言い
彼と顔を見合せ笑った

「千茄だよな?」


「何で知ってるの?」

私の名前を彼が知っていた


事にびっくりした。


「ん、じゃあ何で俺の


名前も知ってるの?」


「えっ?」


「ほらさっき呼んだじゃん


俺の事!?」


――そうだった、蒼空って

言ったんだった。好きって
ばれちゃう!?

「それは、その・・」


私はあたふたしながら

答えた。


その様子に彼はクスッと


笑った。


「俺はクラスのやつに


聞いた。てか、ダチ!?」



「そうかー」

「千茄は!?」


彼は嬉しそうに尋ねてきた

「一緒!?」

私も笑って返した。


彼が私に興味を持ってくれ

たんだと嬉しくなった。
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