僕達の空
―いつも屋上に来てたの
かな・・・
「屋上来てた?」
屋上には行ってなかったが
私は学校で会わない事を
不思議に思っていた。
「ん〜学校来たら
行ってたよ。結構」
「じゃあ学校あまり来て
なかったの?」
「まあね。さぼってた」
彼はまっすぐ前を見て
答えた。
どうしてかそれ以上触れて
はいけないきがした
しばらくして彼が口を開いた
「親さー離婚してんだ
母子家庭みたいな。
だからこの学校転校してき
たんだ。やっぱ母さんだけ
じゃ大変じゃん。だから
俺バイトしてんだ」
小石を前に投げながら
話す。その横顔は十七歳
より大人びた顔だった