僕達の空





「ああ、ごめんな。


なんか暗い事話して」


彼は明るく言ってきた



―なんでそんな時まで明る

くするんだろ。


私は彼がすごいなと感じた

私だったら明るく言えない


「無理してない?


つらい時はつらいって言っ
たほうがいいよ。私は何も


できないかもだけど話だけ

なら聞くよ」


――彼を支えたい


恋人ではないけれど


私は心からそう思ったんだ


今までの私ならこんな感情

持てなかったかも知れない




「さんきゅー」


彼はいつもの笑顔で私を


見た。




――でも、あなたの痛みは


私が思ってるよりはるかに


重かったね。もっと早く



気づいてあげられなくて



ごめんね
< 15 / 15 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop