メリークリスマス


――ポタッ――


…一滴、二滴。


千秋の頬を伝い、
地面へと落ちていく。


「…そっか」


「ごめんな。

俺、離れてやっていく
自信がないんだ。


…別れてほしい」



俺が出した結論。別れ。



ごめんな。千秋。


本当に、ごめん。




千秋の瞳からは

涙が滴れている。




「…嫌だよ!」

「…ごめんな」



「…い、いやー!」


< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop