HEAVEN
天国を探す旅。
「ちゃん…まりちゃん…」
ハッ
私の視界は急に開けた。
眩いばかりの光に
さながらハンバーガーで言うところのピクルスみたいに包まれた、
そんな夢を見た気がする。
気がつけば
豪徳寺の我が豪邸(名づけて6畳に広がる夢)に私は眠っていた。
お行儀正しく、つぎはぎのお布団の上に 私の身体は横たわっていて。
「もう!心配したのよ!下北沢駅でいきなりぶっ倒れて!私がいなくちゃどうなっていたか…」
りささんは少し先にちゃんと見受けられた。
台所で鍋をぐつぐつさせているらしい。
頭をよぎるのは
りささんの料理は 救心なみにすごい味を奏でてる と誰かの言葉。
なぜだろうか涙が出る。
「もうすぐ鍋が出来るからね。
無理しないで、食べさせてあげるから」
りささんはそう
私の汚いエプロンをして笑う。
―なぜだろうか、
「全く、私が降りようとしてすぐに倒れるものだから…私はドアに挟まれるし電車は遅れるしで大慌てよ!」
私ときたら、