<実話>それでもずっと、大好き。
*小6*本物の初恋





 「それでは、これからはこの席で生活していきましょう」


 ある日席替えをした。

それまでは笠原とは席が近くてよく話していたけど、とうとう離れてしまった。


廊下側と窓際の1番後ろ。
ちなみに私が窓際。
はじとはじになってしまった。


 給食の時や数人で何かをする時は、私から見て隣の人と前の人とななめ前の人、この4人で机をくっつけて1つの班になる。


そのメンバーが、
私が1番苦手な女子と、何事にもまったく無関心な男子と、無駄にうるさい男子という最悪なメンツだった。


 そしてその班で初めての給食。

私にとって最初の地獄が始まった。


 1番苦手な女子・あゆみは、
目の前でわざと私が入れないような会話を、男子2人と繰り広げる。


慣れてはいるけれど、
この先次の席替えまでこれが続くと思うと、気分は憂鬱になり無言になる。




 その時。





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