<実話>それでもずっと、大好き。
それからはまた昔のように、未和やうみとつるむようになった。
違う小学校から来た秋山佳歩(あきやま かほ)とも仲良くなり、
仲良し4人組になった。
もともと知っていた人たちとも、また仲良くなれた。
男子によるイジメの中心だったヤツは転校したらしく、
再び会った他の男子たちは、すっかりいいヤツになっていて驚いた。
みんな気軽に久しぶりと声をかけてくれて、嬉しかった。
新しい友達も次々と増え、私はすごく久しぶりに、学校が楽しいと思えた。
本当は真っ暗だと思ってた。
笠原がいない生活なんて。
笠原のあの笑顔を見ることが出来ないなんて。
中学が始まるまで、ずっと笠原の事ばかり考えてた。
卒業式の笠原が、脳裏に焼きついて離れなかった。
だけど私は今、笑っていられる。
それは笠原、あなたがいてくれたから。
あなたが教えてくれたんだよ。
逃げないで立ち向かう勇気。
楽しいという気持ち。
笠原、私…
楽しい中学生活を送れるように、
精一杯、頑張るからね………。