<実話>それでもずっと、大好き。
私は2年になって、未和と一緒に卓球部に入部した。
単に友達に誘われて入ったが、気になる男子もいたし、
練習場所である体育館にはバスケ部の藤井もいて、私は上機嫌だった。
そして後輩も入ってきた。
私と未和はまた、ライバルになってしまった。
その原因は後輩の1人、高瀬佑介(たかせ ゆうすけ)。
私も未和も、偶然見た佑介の私服姿に、一目惚れしてしまったのだ。
佑介にアタックしながら他の男子も気になったりと、毎日がハチャメチャだった。
この頃、母の元夫である保坂さんはストーカーをやめ、変わりに自分の苗字をいつまでも名乗られるのは迷惑だと開き直り、
私は保坂未来から母の旧姓である、
飯塚未来(いいづか みらい)になった。
けれどそれが中2の途中という事で、私は今さら変えるのが嫌だったので、こっそり中学卒業まで保坂を名乗る事にした。