<実話>それでもずっと、大好き。
そんな家庭事情と同じく、恋愛もうまくいかなかった。
せっかくつき合えた佑介と、3ヶ月で終わってしまった。
つき合っていた間は家に招待して、未和や拓也も交えてご飯食べたり遊んだりして、それなりにうまくいっていたが、
やはり子供の恋愛。
好きという気持ちをうまく表現出来なくて、いつからかすれ違い、
佑介は私より未和と仲良くなり始めた。
未和に悪意はないだろうけれど、私の中ではドロドロな感情が渦巻き、佑介への恋心は次第に消えていき、
しばらく距離を置いてみたがダメで、こちからから別れを切り出した。
すぐまた他の男子を好きになり、告白したがフラれてしまった。
何人もの男子に気が多いから、きっと天罰が下ったのだろう。
それでもめげずに、恋に突っ走る中2の私は、小6の頃とは比べ物にならないほど明るくなっていた。
勇気がなくて、いつも1人で、
内気で弱気な私はもうどこにもいなかった。
それはやはり、笠原のおかげだった。
そして中2の終わり頃、
笠原に抱いたのと同じくらい大きな恋心を、
1人の男の子に、抱き始めた――………。