<実話>それでもずっと、大好き。





 藤井の外見は、さらさらな髪の毛に、白い肌につり目。

背も顔も普通だったけれど悪くはないし、性格も合わせて好きだった。


アニメや漫画が大好きな私。

ちょうどこの頃、藤井のようなキャラに憧れていたせいもあるかもしれない。



 藤井は誰にでも同じ態度だが、心を開いた人には違う対応をする。

それをわかっていた私は、チャンスを無駄にせずアタックしまくり、女子で1番仲が良いと自画自賛してしまうほど、親しくなった。


 藤井は女子に自分から話しかけたりすることがとても少なく、ましてや1対1で話す事なんて至難の技だった。


 それでもアタックの成果なのか、

私にはよく話しかけてくれるようになったのだ。



 『藤井!何見てるの?』

「あれ見てみ。…あ、小さくて見えねーか♪」

『見えるよ!そこまで小さくないもん!//』


こんな風に過ごしてくうち次第に、
藤井への気持ちはどんどん大きくなっていった。






 もしかしたら、笠原の時と同じくらい好きかもしれない。


そう思った私は、いてもたってもいられず、
告白する事を決めた。






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