<実話>それでもずっと、大好き。




 (はーあ…落ち込むよ…)

せっかく一大決心したっていうのに…。



「あれ、未来ちゃんもう食べないの?」

『あーうん、ちょっと食欲なくて…;牛乳パック洗ってくるね』


お弁当もろくに食べれなかった。

3日経ったとはいえ、やっぱショックだし…。

牛乳パックを洗って乾かさないといけないため、
教室の後ろにある水道に向かう。


「…何か用ですか…?」

『え?あっ藤井!;』


ボーッと洗っていたら、いつの間にか隣に藤井がいた。

(こいつ、たまに気配ないからびっくりする…;)


『用?えっと…いや別に?;』

(ぎゃー何言ってんの私!せっかく話せるチャンスなのに!)


焦りすぎてこんな事を言ってしまった。

当然他には会話がなく、すごすご席に戻った。



(あーもう…あたしのバカ…;)





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