<実話>それでもずっと、大好き。




 「きゃー何それ!それって藤井くんは未来のことが好きって言ってるようなもんじゃん!」

仲良し4人組の1人、佳歩が興奮気味。


 さっそく4人集まった時に、藤井とのいきさつを話した。

3人はずっと応援してくれてるので、すごく心強い。


「うん好きだよ絶対!告白しちゃいなよ!」

佳歩に賛同するうみ。


「でもわかってんだったら藤井から言えよって感じもするよねー」

可愛い顔してスパッと言う未和。


「大体さ、藤井が未来のこと好きなのはちょっと前からわかってたじゃん!ほら、良一くんにつき合ってるのかって誤解されて、未来が焦って思いっきり否定したら藤井が不機嫌になった時!」

『あぁ…そんなこともあったね…;』


 それは先月のこと。

放課後、偶然2人で話しながら廊下を歩いていたら、偶然通った男子に大声で、

「藤井と保坂ってつき合ってたの!?」
と叫ばれたのだ。

当然私は焦って、
『つき合ってないよ!』と否定したら、

「だってめっちゃイチャついてんじゃん」
などと言われ、

『イ、イチャついてないよ!!もーっ!//』

と言って逃げた私…。

だって藤井ってば何も言わないんだもん!

でも私なんかと誤解されたら迷惑だろうし…。


 なんて考えていたらその次の日から、藤井はすごくわかりやすく、私を避け始めたんだよね…;




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