<実話>それでもずっと、大好き。




 卒業式当日…。

「もー!未来も佳歩も泣きすぎだから!」

『だって悲しいんだもん、しょうがないじゃん!』

涙の式は無事に終わり、
みんなは別れを惜しむかのように、学校の近くにある公園前で様々に話し込んでいた。


「あ、なんかみんなアルバムにメッセージ書き込んでもらってるよ!あたしたちもやろうよ!」

『あたしアルバムじゃなくてノート持ってきたんだ♪この方が保存しやすいし♪』

「おー可愛いじゃん♪書き込むから貸してー!」

『あたしも書くからアルバム貸して!』


(涙は止まったけど、やっぱり悲しいなぁ…)

今思えば、この学年は男女問わずほとんど良い人揃いだ。

楽しい思い出ばかり。




『…あ、あたし、藤井んとこ行ってくる…!』

「うん、頑張れ!」




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