レヴィオルストーリー3

二人は『封印の日』の約三ヶ月後に、マケドニスがプロポーズし結婚をした。


それから五ヶ月後、クナルが女の子の赤ちゃんリルを出産。



リルはパパ譲りの藍色の髪と、ママ譲りの焦げ茶の瞳をしていた。



すっかり娘を溺愛中のマケドニス達は、モスフィックタウンに家を買いそこに住んでいるため、こうして三人で出勤してくる。




「…親馬鹿」

「ん?コニス、何か言ったか??」

「べっつに!」


コニスは何故かそこで意地を張りそっぽを向いてしまった。


マケドニスやフェニスは何かを察したのかニヤニヤするが、アレンはわからずに首を傾げる。



すると親切にメディンが耳打ちしてこう教えてくれた。




「赤ちゃんがいるのが羨ましいんじゃよ」

「……………。」


それを知ったアレンは無言でめちゃくちゃ呆れ返る。



「………ガキかお前は」

「うるさい!俺はもう17だ!」

「年じゃねぇだろ」



アレンは呆れを通り越し哀れみを感じてしまったのだった。





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