レヴィオルストーリー3
そんなアレンを置いて、コニス達もイルを囲みお祝いを次々と述べていく。
その間にするりとソファーから降り、レイは壁にもたれるアレンに駆け寄った。
腕を取り、小首を傾げて見上げてくる彼女にアレンは思わず頬を緩めてしまう。
「アレン、今日は執務は?」
「…あんまりない。明日の準備がほとんどだから」
「そう♪じゃあ私、準備手伝うわ♪」
(…そうしたらたくさん一緒にいれるから♪)
それは言わずにレイはアレンの腕にくっついた。
勇者は微かに頬を紅く染める。
「あー、ラブラブだあ」
「あ、ほんとだー」
「二人ともやるのう」
「ヒューヒュー♪」
そんな風にからかった四人は、もちろんアレンに叱られたのだった。
「…じゃあ俺ら、明日の準備するから。
イル、嬉しいからってあんま暴れんなよ」
「はーい♪」
床に伏せる金髪兄弟を無視し、イルは元気に返事をした。
アレンはそれを見て軽く笑うと、レイを引き連れ(くっつけ)彼女の部屋を去る。
「あはー♪アレンったら心配してくれてんのー☆」
「ほんとじゃのう。優しい奴めじゃ」
「…俺らの心配もしてほしいなぁ」
金髪はまたしても無視された。