レヴィオルストーリー3
「マケドニスと行ったら、子供がいっぱいいて。
知り合いのおばさん達も色々くれたりして歓迎してくれた」
「よかったじゃない」
目を細め思い出すように話すアレンに、レイは華やかな笑顔を見せた。
アレンの故郷、カルアシティ。
前まではそこを嫌っていた彼だったが、それも変わってきていた。
もちろん嫌な思い出がある人達だっている。
それでもみんなで笑顔で歓迎され、アレンも少しずつそこでの自分を取り戻してきていた。
偽りの笑顔ではなく、素の笑顔。
それを見せるようになったアレンにユナル達も安心している。
レイもよかったと微笑みながら、ふとあることを思い出した。
「あ、アレン。そういえばマリアンヌが待ってたわよ」
「マリアンヌが?」
「えぇ。アレンは帰ってきたらまず私と話すだろうから、言っておいて下さいって…」
少し照れながら言う乙女レイ。
しかしアレンは当然とばかりに頷いている。
「わかった。後で探す」
「え、えぇ」
「? レイ、真っ赤」
「だって、…否定しないのね」
「…は?何を」