レヴィオルストーリー3
ユーリとルシイルはすっかりリルムらと仲良くなり、その結果この旅行について来ることになったのだ。
はしゃぎにはしゃぎまくる二人はもう兄弟も同然。
ルシイルの瞳は、アレンが魔法をかけたままユーリと同じ橙色をしていた。
「…アレンらはどこじゃ?」
ふと周りを見渡し、彼らがいないことにリディンは気付いた。
ルティに質問すると、彼からではなく操縦室から出てきた航海士メイがそれに答える。
「アレン君は寝てるわ。レイちゃんは船酔いしたマケドニス君を看てるみたい」
「…アレンは相変わらずだな。マケドニスは大丈夫なのか?」
「なんかいつものことらしいわ。
ていうかあんたこそこんな昼間っから酒飲んで!
馬っ鹿じゃないの、もし他の海賊が襲ってきたらどうすんの!!」
「そん時はまぁアレンとかもいるし大丈夫だろ~。メディンもいるしな」
「おやわしも戦力かの」
ルティの言葉にケラケラと笑い、メディンはまた一口酒を飲んだ。
メイはそれを見て眉を吊り上げたが、彼には特に何も言わない。
ルティは差別だとか喚いたが、結局殴られて大人しくなった。
…師匠と弟子はどこか似ているところがあるようだ。