レヴィオルストーリー3
明日はレイが言う通り、アレンが勇者に即位して二年目となる日。
故にその記念式典がある。
これから二人は、臣下と共にその準備をするのだ。
「…レイ、お前、夜覚悟しとけよ」
「えっ」
準備中に耳元で囁かれたレイは、またまた真っ赤になってゆでダコ状態になってしまった。
アレンはしてやったりな顔をすると、臣下に命令する為に一度レイから目を逸らす。
「……もうっ、馬鹿っ!意地悪っ」
レイは耳まで紅くしたまま、アレンにそう怒ったのだった。