レヴィオルストーリー3
「…どう?」
「…似合ってる」
自分があげたくせに照れたアレンは、ちょっと赤くなりながら答えた。
レイはありがとう、と華のような笑顔を見せると今度は自分からギュッと抱き着く。
そして、そのまま軽く触れるだけのキスをした。
「…あんまり二人きりになれなかったから、なんだか久しぶりだわ」
頬を染めて言う彼女を愛しそうに見つめるアレン。
その視線に気付いたレイは更に赤くなっていく。
「ほ、ほら、アレン。もう行かないと」
「…うん」
もう一回だけギュッとして、アレンは聖堂にいる教皇のところへ行くためそこを去る。
他メンバーは、時間短縮のためここで待つ予定だ。
…まぁ、それはアレンが湖に行くため仕向けたことなのだが。
レイだけは途中で脱け出すつもりだ。
しばらく一人で突っ立っていたレイは、そっと唇に指を添えた。
それからまたまた林檎のように真っ赤になり、またまたまた照れる。
(…幸せすぎて、どうにかなっちゃいそう)
本気でそう思ってしまうレイは、間違いなく色ボケしていた。
彼女はふぅ、と一息吐いてからリビングに戻ろうと180度回転する。