レヴィオルストーリー3
「アレン、起きて」
そう優しく声をかけると、彼女はそっと肩に手をやり揺らしてやった。
しかしアレンは少し眉を潜めるだけでやはり起きない。
「アレン」
「……んー、まだ…」
「起きなさい」
「…ハイ」
…アレンは今日も怖い凄みの効いた声で起こされたのだった。
「おはよう、アレン」
怖い目覚ましの後はキラキラ目覚まし。
キラキラスマイルのレイはアレンにおはようのキスをした。
やっぱりぱっちり目を覚ますアレン。
これも、いつも通り。
「……おはよう」
そう言う緩んだ頬を見て、レイは満足そうに微笑んだ。
アレンはレイをギュッと抱き締めてから、ベッドを降り着替え出す。
その間レイはアレンの布団をたたんでいた。
しばらくすると着替え終わり、奥の部屋から戻ってくるアレン。
「……まだ6時じゃん」
どうやらついさっき気付いたらしい。
低い声で不満そうな顔をレイに向ける。