レヴィオルストーリー3
皆で揃って騒ぎ始めた子供らにマケドニスは小さく溜め息をついた。
ちょっとキツく叱るしかないかな、そう思って口を開いた途端。
「いいから早く行って。盗み聞きしたり邪魔したりしたら許さないわよ」
――…レイがただならぬオーラを纏い、子供たちに微笑む。
「はっ、はいぃい!ごめんなさいっ」
「わかればよし。さ、お部屋でお喋りしてて」
黒い笑顔のまま言ったレイにコクコク頷き、子供たちはエルフの夫妻に連れられリビングから姿を消した。
恐るべしレイ。
前にアレンが姿を消した時もイルを殺しかけた気がするぞ。
マケドニスは気が動転しているレイには極力関わらない、そう心に誓った。
『……何ですか?どうかしたんですか??』
ようやくやっと、さすがに気付いたらしいシリティーが顔が赤いまま訊いてきた。
そのシリティーの発言で察した酔っ払い二人もスクリーンに近寄って来る。
『そういえばアレンは?あいつまた寝てんの??』
さりげなくシリティーにくっついたコニスが、リビングを見回し首を傾げた。
マケドニスは戻った雰囲気にほっとしながら、その問いに答えるべく言葉を紡ぐ。