レヴィオルストーリー3
「ねぇ、ミュリエルさんおかしくなかった?」
「……うん?あぁ、思ったけど…あの人もアレンが心配なんじゃねぇの?」
「……そうかなぁ」
「きっとそうだよ」
ルシイルを背負いながら言うユーリ。
一歳前後の赤ん坊をずっと背負うのはさすがにキツいのか、よいしょと腕に持ちかえた。
…そっちの方がキツそうなのだが。
そのルシイルはじっと消えていくミュリエルを見つめる。
子供だからこそ感じるものがあるのか。
「嫌な予感したんだけど…気のせいかなぁ。ね、ルーちゃん」
「うー…?」
そうして、複雑にいりくんだ、歯車が軋み出す――…