レヴィオルストーリー3
(腹減った…。あ、剣は?)
倒れたくせにまた起き上がるアレン。
怪我の痛みは無視することにしたらしい。
…ていうか掠っただけなのにザックリいってない?
気絶してからまたやりやがったなクソカス悪魔。
だんだん悪い方向に進化している悪魔の名称。
それは置いといて、部屋を見回したアレンはベッドから一番遠い隅っこに自分の剣と教皇から受け取った短剣を見つけた。
わざわざ同じ部屋の、しかも絶対届かないところに置いてあるというのがかなりムカつく。
「………クソカスバカ悪魔…。うぜぇ」
また進化した名前を呟き、どうしたものかとアレンは考えた。
クソカスバカ悪魔に襲われて気絶して見知らぬ場所にいたから、ここは多分ジスカルなのだろう。
本来なら自分で逃げるが、この状況だとそれは限りなく不可能。
そうだとすると仲間に頼るしかないのだが、ジスカルの入り口はクソカスバカ悪魔以外誰も知らないし。
「………無理だな」
とりあえず誰か来るまで待つか、そういった結論に辿り着きアレンは再び寝転がった。
…なんて緊張感のなさ。